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井上 光太郎

1982年生まれ 奈良県出身 東京都在住
私の作品は、人や家、木などのモチーフを使いながら、物理的に見えているもの以外の「暗闇」に目を向けている。ここで挙げる暗闇とは、単に色彩の黒色と言ったものではなく、光景の中で一見見過ごされがちではあるが、その中に漂う気配のようなものである。その暗闇は、単に畏怖の念を与えるだけではなく、時に人の孤独に寄り添うことがあると感じている。
私がこのことに目を向けたのは、誰も知り合いのいない小さな住宅街に住んでいた時に対峙した、孤独な体験が起因となっている。暗闇は孤独を作る装置であり、その孤独に目を向けた時の静謐さや焦燥感が、絵画表現を通ずることによって少し露呈される。私は鑑賞者をそのいくばくかの暗闇にいざないたい。
【主な展示歴・イベント歴】
2025 個展『庭が見る夢』 (two meet coffee room/東京)
2024 ART FAIR TOKYO 2024 (東京国際フォーラム/東京)
2023 眩しい影 (新宿眼科画廊/東京)
2021 個展『すぐ隣に潜むものたち』 (KOKI ARTS/東京)
2021 個展『HIDEAWAY』 (flotsambooks/東京)
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